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東日本大震災 心の深部を変える出来事
東北地方太平洋沖地震が発生してから10日がたちました。
原発もまだ予断を許さない状況です。

この度被災され、誠に残念ながら命を落とされた方々、辛い思いをされている方々に心よりお見舞い申し上げます。
少しでも早く食料、水、燃料、生活する環境などが整い、復興できることを心より願っています。

今回の例を見ないほど強く、大規模な地震に加え、津波、そして放射能、そして経済的ダメージと追い打ちをかけるようなこれらの出来事に、私たちはこれまでの考え方でどう考えてよいのかわからなくなっています。

私は東京の新宿で揺れを体験しましたが、いったい何が起こったのか、情報を得る程に混乱するというありさまだったように思います。刻一刻と変わる情報に神経をはりつめ、四方八方から来る余震におびえていました。自分がこんなに弱いのかと思いました。
この間にどれほど多くのことが起こったでしょう。

この時期に今回の震災を客観的に一般的な話や仕事の話と結び付けることをお許しください。しかし、この10日の間に感じたことです。
ものを作る仕事に関わるものとして、津波で全てが波に飲み込まれ破壊され、ひしゃげてしまった建物やすべて違う方向を向いている車など、めちゃくちゃになった街の映像を見たり、そんな大量生産大量消費の物質文明を支えている原子力発電所が壊れ、放射性物質がわが身や家族に降りかかるかもしれないという現実を体験する中で、心の痛みと同時に、もうはっきりと方向を改めなければならないという意志が心の深い部分に刻まれてしまったように思います。


まさにこの4月から新しくプロダクトデザイン学科を立ち上げようとするその直前におきたこの出来事は、文明全体に対する最後通牒であり、それを基盤とする自らの業界そのものへの大きな問いかけであると思いました。

考え話し合うレベルでなく、行動レベルでこの問題を生きていく時代になったのだと思います。

時代はまた一つ大きく、とても大きく、個人個人の意識の極めて深い部分に決定的に影響する形で転換したように思います。

近年、地震だけでなく、火山の噴火、新しい病気、大洪水、政権交代、民主化、新技術など日々大変化が日常となっています。

今日は春分という転換の日です。これからしばらくは古い文明と新しい文明で、古いやり方と新しいやり方でまだ摩擦や対立があるでしょうが、一日も早く新しい現実に対応した、前向きな意味で多くのことをあきらめることができる新しい文明へと切り替わっていくことを、これまでに増して強く願うようになったことをあえてここに記しておこうと思います。


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