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CONTEXT DESIGN WORKSHOP - 境界の曖昧なロボット


2009.7.5.

コンテクストデザインワークショップ
境界の曖昧なロボット

@NPO法人東京自由大学



ゲスト講師:大澤博隆(工学博士・慶応義塾大学理工学部研究員)



テーブルの上に拳銃や革などのものが多く置かれているとケンシロウの声がする。
また、手帳や経済誌などのビジネス的なものが多いと島耕作の声がする。
そこに何か雰囲気的な境界の曖昧な存在感が生まれる。

これはいわば、WEBカメラとペーパータグと、液晶による目および口デバイスと、スピーカーを使ったシンプルなインタラクションで実現されているロボットのようなものだ。
この場合ロボットとはそこに漂う存在感に人格を与えたもの、といった程度のことである。


境界は、名前と関係が深い。

境界とは、名前のついたエリアとエリアの境目のことである。

女性的な小物が散らばったテーブルには女性的な、あるいはもっと年齢や趣味が限定されたものが置いてあればそのような雰囲気が漂う。だがそこにはまだ名前はついていない。名前はないけれど名付けてもいいような特徴ある空間が存在する。名前をつけると輪郭が生じる。あるいは逆に輪郭のある存在は名前を要求する。

その輪郭は、形の輪郭であるだけでなく、意識の輪郭である。

輪郭は、境界がはっきりしているものもあれば、境界が曖昧な物もある。後者でいえば、

・霧の輪郭
・ツキノワグマの生息地の輪郭
・混雑の輪郭
・民族の輪郭

など曖昧なものは多い。

しかし、そのまだ名前がない散らばりに何かを感じる。

そこに何かを見出す人にしか認識されない。

今回の境界の曖昧なロボットはそんな、認識の次元、あるいは認識の周波数を探るささやかな試みなのだ。
| コンテクストデザイン | 11:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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